譲渡負担金変更のお知らせ

ふがれすでは、設立以来20年間変更することなく運営してきた「譲渡負担金」の金額を変更させて頂くことになりました。

◆経緯
ふがれすでは、里親としてお引き受け頂く際、男の子・女の子それぞれに統一の価格での「譲渡負担金」をお願いしておりました。これは、避妊・去勢手術といったごく一般的な医療処置にかかる費用のうち半分をふがれすが負担、そして残りの半分を里親ご家族にご負担いただき、ともに保護犬の未来を支えていこう、という考え方をベースにした金額設定でした。

また、特別な医療処置を行った保護犬に対しても、里親となるご家族にお支払頂く譲渡負担金は同一の金額とし、追加で掛かった医療費はふがれすが負担するという方針のもと、20年間、譲渡負担金を維持しつつ、何とか運営してまいりました。

しかしここ数年、ふがれすの活動収益の急激な減少と保護犬にかかる医療費の急増というふたつの重要な事態に見舞われ、このままでは継続的な保護活動が難しい状況に陥ってしまいました。

ふがれすの活動資金のおもな柱は、ふたつ。ひとつは皆さまからのあたたかいご寄付ですが、もうひとつの大きな収益源だったのが、毎年のチャリティイベント「はなぺちゃフェスティバル(ぺちゃふぇす)」でした。しかし、コロナ禍という予想外の事態に陥り、ここ3年間、苦渋の思いで開催を断念しております。

そして、医療費の増大。この要因としては、ここ数年、ブリーダーから放棄される保護犬の数が急増していることがあります。一般家庭からの放棄よりもはるかに頭数が多く、さらに、高額な医療費が必要となる保護犬が多いこともあり、ふがれすの財政を圧迫するようになってしまいました。

医療費例————–
2020年3月~2021年4月
保護頭数38頭
医療費3,262,155円
85,846円/1頭
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里親になってくださるご家族の負担を増やすことは本意ではなく、譲渡負担金額の変更を避けながら財政を改善する策も検討もして参りました。

しかし、ふがれすの本質は「捨てられた犬・飼育放棄された犬(主に短吻種)を保護し、里親さんを探す活動」。たとえば保護する数を制限したり、彼らのための医療処置をあきらめることよりも、まずは彼らを助け、健康になってもらうことにプライオリティを置き、それをご理解頂いた上で保護犬と赤い糸が繋がった新しいご家族にサポートをお願いしよう、という結論になったものです。

譲渡負担金だけでなく、これまで通り支援者の皆さまからのあたたかいご支援もお願いするのと同時に、短吻種オーナーの皆さんに喜んで頂きながら収益源ともなる「ぺちゃふぇす」に関しても、現状に即した形で開催できないかと検討しています。様々な側面から、継続的な保護活動のための基盤再構築に努めております。

現在保護されている子たちにも、今後保護される子たちにも、いい形での医療行為ができるよう、そしてできるだけ多くの保護犬を新しい家族との幸せな日々に繋げていけるよう、ご理解いただければ幸いです。

◆変更後の譲渡金額
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<基本金額>
メス:避妊手術費40,000円(ワクチン・狂犬病込)
オス:去勢手術費35,000円(ワクチン・狂犬病込)
※ワクチン:6,000円/狂犬病予防:3,500円注射対象外の場合は差し引きます

<シニア特別料金>10歳以上の子
メス:20,000円(ワクチン・狂犬病込)
オス:17,500円(ワクチン・狂犬病込)

<パピー特別料金>
ワクチン:6,000円
10,000円(シニア犬への寄付とさせていただきます)
※避妊/去勢済の場合は基本金額が別途かかります

<オプション>
■マイクロチップ:1,050円
※保護時にマイクロチップが入っていた場合
■歯石取り:10,000円
※歯石取りは獣医さん判断になります

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※いずれも課税対象外となります

◆変更スケジュール
2022年4月23日(土)以降のお問い合わせ・お申込み分より適用いたします。

◆その他
これを機会に、譲渡負担金についてはこれまでの受け取り方を変更し、金融機関にお振込いただく形に変更させていただきます。
お手数をおかけしますが、どうぞよろしくおねがいいたします。